セラピードッグ
について

セラピードッグの活動

セラピードッグ

セラピードッグは、人への忠誠心と深い愛情で、高齢者を始め、障がいを持つ方や病気(癌や精神)の治療を必要とする患者さんの身体と精神の機能回復を補助する活動をしています。セラピードッグ達が患者さんの心身の状態と向き合い、リハビリに寄り添うことで記憶を取り戻したり、動かなかった手や足が動くようになる効果があります。国際セラピードッグ協会では、犬達の個々の能力や性格を大切に育て、対象となる方々の症状に合わせた治療のケアーをしています。

活動場所

全国の高齢者施設、病院(がん患者の延命も含)、心身障がい者施設、児童施設、教育の現場(小、中、高等学校など)、刑務所(服役囚の社会復帰)、被災地への訪問活動など、幅広く活動しています。

セラピードッグになるためのトレーニング45教科

国際セラピードッグ協会では捨て犬や東日本大震災により被災し、行き場を失った犬達を救助してセラピードッグに育成しています。犬達は、心身の健康を回復した後、2年以上かけて45を超える教育カリキュラムをマスターし、各施設での実習を十分に重ねた後に、セラピードッグとして認定されます。犬種や年齢は問いません。体に障がいがあっても克服して活躍している犬達もいます。

トレーニング内容の一部

アイコンタクト
人(ハンドラーや患者さんなど)と犬が見つめ合うこと。お互いの気持ちや意志の統一をはかり、主に信頼関係を深めるための大切なことです。犬は人とアイコンタクトをすることにより、その人の状況を見極めます。
同速歩行
全てのトレーニングの基本となる動作です。犬は人の足に触れない程度の距離を保ちながら、人の左側で、どんな速さにも合わせて歩くことです。トレーニングでは、歩きながら速度や歩く方向をを変えたり、杖をつくなど様々に変化をつけて、人の歩行の変化に対して犬が即座に合わせてついて歩けるようにします。 〔速さの種類〕普通の速さ、速足、駆け足、ゆっくり、杖使用の歩行、障害物がある場合の歩行、車いすとの歩行など
ラインマナー
上記の同速歩行を複数の犬達で一緒に行うトレーニングです。犬達(特に捨てられた犬や外部との接触が少なく、閉鎖的な環境で育った犬など)の社会性の復活を目的に行います。

リハビリする方を想定したトレーニング

ケインウォーク
主に高齢者との同速歩行です。ゆっくり歩く速度よりも遅くなり実際に杖をついて歩く方の速度に近づけて歩き、その速度を犬に理解させます。また、捨て犬で、棒などで叩かれた犬達は杖に恐怖を感じることもあるため、その恐怖を克服できるように、一緒に乗り越えていきます。 ケインウォークのバリエーションで、事故によるケガや病気(脳梗塞や脳血栓など)で後遺症のある方と、犬が同速歩行をするためのトレーニングもあります。速度の変化だけでなく、不規則な動きを合わせて歩行します。
車イスとの同速歩行
車イスを利用する方と犬が同速歩行する為のトレーニングです。 普通の同速歩行は歩く方の左側について歩きますが、車イスの時は、車イスに乗っている方の左隣について歩きます。車イスのブレーキを外す音を犬に聞かせて、出発する合図をして出発します。この時に車イスの車輪で犬の足を踏まないように注意が必要です。
ベッドマナー
病院や高齢者施設等の個室で、ベッドから起き上がれない方に活動する時のトレーニングです。部屋へ入るところから、ベッドまでの犬の誘導、ベッドから離れる時の動き、退室までを学びます。

ハンドラー

ハンドラーは、AAT(動物介在療法)を目的に訓練されたセラピードッグ達と共に病院や高齢者施設などで活動を行います。又セラピードッグ教育カリキュラムを学びハンドリングの技術向上と同時に人間性の向上を図っていきます。そして高齢者や病気の患者の方とセラピードッグ達との精神的な懸け橋として、コミュニケーションを図る重要な役割を果たします。

セラピードッグ紹介

基礎を築いたセラピードッグたち

名犬チロリ
名犬チロリ Mix(♀)
2006.3.16 永眠
日本初の認定セラピードッグ「名犬チロリ」
千葉県松戸市で生んだばかりの子犬5頭と共にゴミ捨て場に捨てられていた後肢に障害を持つ雑種のメス犬。殺処分寸前に救助され、その後2年半かかるセラピードッグ訓練カリキュラムをわずか半年でクリアし、日本初第一号認定セラピードッグに。数々の奇跡を生み日本のAAT(動物介在療法)の礎を築き、その功績が認められ国などから30以上の表彰状、感謝状を授与されました。その後2007年5月築地川銀座公園に名犬チロリブロンズ像が建立されています。又チロリの書籍(大木トオル代表著)は児童推薦図書・全国読書感想文指定図書になり全国の子供たちに読まれ、たくさん方々から愛され続けています。
【2006年3月16日乳がんのため永眠(推定14歳)】
  • 名犬チロリブロンズ像 築地川銀座公園名犬チロリブロンズ像
    築地川銀座公園
  • 名犬チロリ名犬チロリ
  • チロリのまなざしチロリのまなざし
  • チロリ(絵本)チロリ(絵本)
  • がんばれ名犬チロリ(絵本)がんばれ名犬チロリ(絵本)
  • 名犬チロリ切手名犬チロリ切手
ブログ
タイメックス(左)
タイメックス(左)シベリアン・ハスキー(♂) ミック(右)シベリアン・ハスキー(♂)兄弟犬
タイメックス 2011.2.11永眠
ミック 2011.2.15永眠
2002年 NYより来日。チロリと共に高齢者施設、病院、教育機関など数多くの施設を活動し皆さんから愛されました。

チロリに続くセラピードッグたち

リーダー ピース
リーダー ピース
Mix(♂)
保護日 2002年3月頃
保護当時推定1歳半
保護場所 福岡県平和台球場跡地の公園。
放浪し餓死寸前のところを救助。
保護された平和台球場の平和から名前をとってピース(Peace=平和)と命名されました。チロリと大変仲が良く、チロリ亡き後は、2代目のリーダーとして活躍しています。優しくて穏やかな性格。賢く我慢強い。映画にも出演し、全編吹き替えなしで主役を務めました。
ミッキー
ミッキー
Mix(♂)
保護日 2005年7月
保護当時推定6か月
保護場所 千葉県の動物愛護センター。
殺処分寸前を救助。
可愛らしい容姿、丸い尻尾とお尻がチャームポイントの小柄でとてもシャイな男の子です。ピースと同じく穏やかで優しい性格。ピースとは兄弟のように仲が良く、いつも一緒にAAT活動をしています。
こたろう
こたろう
Mix(♂)
保護日 2005年7月
保護当時推定6か月
保護場所 千葉県の動物愛護センター。
殺処分寸前を救助。
とても愛嬌があり、活発。人が大好きで体全体で嬉しさを表現する。その明るく親しみやすいキャラクターでAAT活動でも人気者です。一方で繊細な部分も持ち合わせ、活動時はリーシを持っている人(お年寄りなど)の様子をしっかりと見て同速歩行をします。
ブギー
ブギー
Mix(♂)
保護日 2006年10月
保護当時推定2~3歳
保護場所 千葉県の動物愛護センター。
殺処分寸前を救助。
千葉県の動物愛護センターから殺処分寸前に救助。少し恥ずかしがり屋ですが温厚な性格で、しっかりとしたアイコンタクトで人の心を穏やかにしてくれます。
パティ(別名:青山 愛)
パティ
(別名:青山 愛)

Mix(♀)
保護日 2005年7月
保護当時推定6か月
保護場所 千葉県の動物愛護センター。
殺処分寸前を救助。
健康管理を全てクリアした後人間への信頼を取り戻し、セラピードッグとして活躍中。非常に行動的。
もも
もも
ラブラドールレトリバー(♂)
保護日 2006年6月
保護当時推定6か月
保護場所 関西地区
関西地区から保護。明るい性格と誰からも愛されるキャラクターを持っています。子供たちにもおなかを見せて愛嬌をふりまいているので、子供たちにも大人気です。
みか
みか
Mix(♀)
保護日 2011年6月
保護当時推定2~3歳
保護場所 愛媛県動物センター。
殺処分寸前を救助。
救助する時は極度の恐怖を感じていた様でしたが、少しずつ人間との距離を縮め、いつの間にかとても甘えん坊で明るい性格になりました。現在は子供たちから高齢者まで幅広くAAT活動しています。愛媛県の特産物”みかん”から”みか”と命名。

東日本大震災による福島の被災犬たち

日の丸
日の丸 Mix(♀)
保護日 2011年12月
保護当時推定2~3歳
保護場所 福島県保健所。
殺処分寸前を救助。
大震災で被災し家族を失ったとみられる。救出当初は怯える素振りはないものの無表情で人間に対して信頼を持った様子はありませんでしたが、今では自分から甘えておなかを見せて撫でてもらうのが嬉しいようです。福島の仮設住宅に訪問活動を行った際も、福島の方言に懐かしさを感じたようです。高齢者の方に顔を近づけて寄り添い、皆さんも大変喜んでくださいます。セラピードッグ訓練カリキュラム45教科クリアー。
きずな
きずな Mix(♀)
保護日 2011年12月
保護当時推定2~3歳
保護場所 福島県保健所。
殺処分寸前を救助。
福島の保健所で毛色が黒いため里親希望者はいないだろうという理由で殺処分の対象に。現在は皆さんから「きれいな毛並だね」と言われてとても可愛がられています。すこし恥ずかしがり屋さんですが、優しい女の子です。 セラピードッグ訓練カリキュラム45教科クリアー。
福
福(左)Mix(♂)幸(右)Mix(♀)兄弟犬
保護日 2011年12月
保護当時推定8ヶ月
保護場所 福島県保健所。
殺処分寸前を救助。
大震災後母犬が山中に逃げこみ放浪している中4頭の子犬を出産。4ヶ月間山の中で野犬として育ち、その後行政により子犬2頭(福、幸)が捕獲され、その後4ヶ月間狭いゲージで長期係留されました。その影響で骨格が変形し栄養失調の状態になり、さらに野犬という理由で殺処分の対象に。2頭は大木代表により初めて人に抱かれて救助されました。現在は健康状態を回復し、セラピードッグのトレーニングを受け、高齢者施設への活動を行っています。
金次
金次(左)Mix(♂)銀次(右)Mix(♂)兄弟犬
保護日 2012年4月
保護当時推定6ヶ月
保護場所 福島県保健所。
殺処分寸前を救助。
大震災後、山の中で野犬として捕獲されました。最初は人への警戒心を持っていましたが、今では高齢者施設へ行き活動をスタートしました。
光希(こうき)
光希(こうき) Mix(♂)
※全盲
保護日 2014年8月
保護当時推定8~10歳
保護場所 福島県保健所。
殺処分寸前を救助。
全盲でありながら福島県内を放浪しているところを捕獲される。そして全盲という理由で殺処分の対象に。
現在大木代表によりセラピードッグ特別訓練カリキュラムによりトレーニング中。とても明るく、優秀な子です。