セラピードッグを目指した被災犬たち”幸(さち)”
”幸”の物語
”幸”は、2011年3月11日の東日本大震災により家族を失い山奥で生活する母犬から、”福”の兄妹の野犬として生まれました。(捕獲当時 推定3か月♀)
”福”と一緒に捕獲され4か月の保健所での抑留生活。やはり人への恐怖心はとても強く殺処分の対象に。 今救わなければこの2頭の命はありません。兄妹ともに救助しトレーニングプラザでの生活が始まったのです。
大木代表はこの仔犬たちの未来に幸せな犬生が訪れることを願い、2頭で幸福となるよう”幸”と”福”と命名。
”幸”は当初、恐怖心があると、まるで野生動物のように体を低く這いつくばるような歩き方をしていました。しかし土や葉っぱの匂いを嗅ぐと落ち着く様子が見られ、出来るだけ自然が感じられるよう部屋にも葉っぱなどを置いて、安心して生活できる環境作りを優先しました。
やがて表情も穏やかになり、心身の健康と人間への信頼関係を取り戻した”幸”は、本格的にセラピードッグのトレーニングを開始。そして45教科のカリキュラムをクリアしてセラピードッグ活動が始まったのです。
ところが眼病を発症、最高の医療を受けるため、特別な眼科専門医のもとで治療を試みましたが回復不可能と診断。左目は義眼となりその後右目も失ってしまいます。
しかし、感受性の高い”幸”はすぐにフィールドの形状や感触の違いが判るようになり、今ではとても上手に歩きます。名前を呼ぶとテールを振りながらスタッフのもとに来てくれたり、他の犬たちとも元気に楽しく遊んでいます。
私たちスタッフも、そんな”幸”に沢山の笑顔と勇気をもらっている毎日なのです❣
捕獲後、4か月に及ぶ抑留生活、人間への恐怖が募ります。
殺処分寸前に大木代表により救助。
立ち入り禁止区域からの救助のため、放射線量測定のスクリーニング検査を受ける”幸”
その後45教科のカリキュラムをクリアしてセラピードッグとして活動💛
高齢者施設でご入居者に寄り添い同足歩行する”幸”🐾
眼病を発症し、最良の医療を試みるも全盲に。(左は義眼、その後右目も失いました)
全盲を乗り越え、毎日元気に仲間たちと楽しく過ごす”幸”✨(左:福島の被災犬 ゆきのすけ♂)
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~福島の被災犬 セラピードッグ『幸』~
一般財団法人国際セラピードッグ協会
東京都中央区日本橋人形町2-3-5
ソレイユ人形町7F
URL: https://www.therapydog-a.org
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