セラピードッグ 魂のエピソード⑥ 被災犬の秋田犬 秋姫
あの東日本大震災で家族と生き別れた大きな秋田犬が係留されました。
その大きさや迫力からなのか、事故があってはならないと思われたのでしょう。
古いタイプのケージにつめこまれ、殺処分の対象とされていました。
私は迷うことなく救出し、この雌の秋田犬に「秋姫」と名付けました。
大木トオル

使い古されたケージの中から不安そうにこちらを見つめていました。 (2012年7月 福島県内保健所より緊急救助)

普段は穏やかで吠えた声を今まで聞いたことがありません。いつもテール(尻尾)を振って私に近づいてきます

その姿にどれだけつらい時に助けられたか

そしてトレーニングを積み、立派なセラピードッグとなりました

私が救出したたくさんの犬達の中で、4頭が途中から全盲になりました。秋姫もその内の1頭でした。 被爆したことが関係しているかは定かではありませんが、元気そうに見えていた彼らが全盲になっていったのでした。私はその真を知りたい

どれだけ目が見えなくても仲間と楽しく暮らす秋姫から学ぶことがたくさんありました。ある時仲間の犬達が騒いでいても秋姫が近づくとみんなおだやかになります

晩年闘病中は24時間体制でスタッフがメディカルケアにあたり、本当にすごかった

だから奇跡的な延命もできたと思いました

しかし6月15日(月)0時20分 私は心肺停止を告げました。推定16才

穏やかでいつも品格がありました。これこそ秋田犬のファーストレディです。 誰からも愛された「アキちゃん」の冥福を心より祈ります

日の丸国旗に包まれた全盲の日本の代表犬の出棺です

「思えば秋姫の全盲の瞳はいつも私を見つめていた。 あの娘は私の顔を必ず覚えている。 14年間、アキちゃん ありがとう」
一般財団法人国際セラピードッグ協会
東京都中央区日本橋人形町2-3-5
ソレイユ人形町7F
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