被災地からやってきた犬たち
【2011年12月15日 福島(いわき市)から救助された4頭の被災犬】
「きずな」 「幸(さち)」 「福」 「日の丸」
震災当初、被災した犬たちは通常の殺処分の対象にしないとしていた被災地の行政でしたが(国も殺処分をしないよう指導しています)、震災から時間が経過するにしたがい、現在放浪している犬たちは「被災犬ではなく通常の捨て犬(あるいは野犬)である」として、犬たちの殺処分再開が開始されつつあります。
先月、急遽福島から当協会が救助した上の4頭は、まさにその対象となり、殺処分されることが決定した犬たちでした。人の手を怖がり、被災犬の里親を捜す活動をしている愛護団体の方からも「一般家庭のペットとして引取ることは難しい」と判断された犬たちです。しかも幸と福はひどい栄養失調のためか、自分の足で立つことすらできない状態でした。
これから国際セラピードッグ協会の一員として、心身の健康を回復し、人との信頼関係を築き、セラピードッグとしての訓練に入ります。
・日の丸 元気で活発な男の子です。少し頑固なところもあります。
・きずな ナイーブで優しい女の子です。
・幸(さち) 立ち上がれるようになりました。芯は温厚な女の子。
・福(ふく) もっとも栄養状態が悪く健康の回復には時間が必要。
立つためのリハビリ中です。
かれらがセラピードッグとして活躍する日まで…復興と同様、時間のかかる活動です。どうぞ、みなさまの温かなご支援をお願い申し上げます。